Jeong-Eun Lee教授(ソウル大学/昨年度本学GSGC教授)、相川祐理教授、Yao-Lun Yang研究員(理化学研究所)らの国際共同研究グループは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を用いた観測により、原始星EC53の周囲で惑星の材料となるちり(ダスト)が、星と円盤(原始惑星系円盤)の爆発的な増光(アクリーション・バースト)によって結晶化する瞬間を初めて直接捉えました。
この研究成果は、原始星がまだ厚い外層に包まれている初期段階から、惑星系全体の化学組成を決定付けるダイナミックな物質変性と移動が始まっていることを示唆し、今後、惑星系の化学的な初期条件の解明につながることが期待されます。
観測の結果、アクリーション・バーストによって内側円盤のケイ酸塩が加熱され、結晶へと変化すること、さらにその結晶が「入れ子構造の円盤風」により外側の領域へ運ばれる仕組みがあることが明らかになりました。この成果は、太陽系外縁で形成される彗星(すいせい)に高温起源の鉱物が存在する理由を説明する重要な手がかりです。
本研究は、科学雑誌『Nature』オンライン版(1月21日付)に掲載されました。