平成29年4月19日に、本専攻の成田憲保助教が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞されました。この表彰は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に与えられるものです。
成田助教は、近年研究が盛んに行われている太陽系外惑星という研究分野がまだ始まって間もない萌芽的な時期に、巨大惑星の軌道進化理論(
惑星の軌道がどのように進化して多様な惑星系ができるのかの理論)を観測によって検証するための研究に取り組んできました。その特筆すべき成果として、理論上の存在でしかなかった巨大逆行惑星(主星の自転とは逆回りに公転する巨大惑星)を2008年の観測により発見するなど、顕著な研究業績を挙げられました。
今回の表彰は、以上のように成田助教が行ってきた「系外巨大惑星の軌道進化に関する先駆的な観測的研究」という研究に対して授与されました。