アルマ望遠鏡、急増光した若い星のまわりに多数の有機分子を発見 — 相川祐理(教授)


韓国・キョンヒ大学の ジョンユァン・リー氏と東京大学の相川祐理氏をはじめとする研究チームは、アルマ望遠鏡を使って若い星オリオン座V883星を取り巻くガスと塵の円盤(原始惑星系円盤)を観測し、メタノールやアセトアルデヒド、アセトンなど多数の有機分子を発見しました。この星は、若い星でときどき起きる急増光の最中にあるため円盤内の温度が上がっていて、氷に閉じ込められていた多くの有機分子がガスとして放出されたと考えられます。この研究は、惑星の誕生現場である原始惑星系円盤に含まれる有機分子を探る重要な手がかりを与えてくれます。

アルマ望遠鏡サイトでのプレスリリース: https://alma-telescope.jp/news/press/v883-201902