赤外線放射の「鼓動」で探る銀河中心ブラックホールを隠すダストの分布ー水越翔一郎(博士課程学生)、峰崎岳夫(准教授)


東京大学大学院理学系研究科の水越翔一郎大学院生らの研究グループは、活動銀河核の赤外線放射強度の時間変動現象の解析から、銀河中心ブラックホールを取り巻くダスト層による活動銀河核中心部からの光の減衰量(ダスト減光量)を測定する新しい手法を開発しました。463個の活動銀河核に本手法を適用した結果、可視光では中心放射が約1杼分の1に暗くなるほどダストトーラスに深く隠された活動銀河核の存在を明らかにしました。また、先行研究で示唆された、ダスト減光量とブラックホールから我々までの間にあるガス量との関係を、より多くの天体を用いて示しました。