超大質量星は z=10.6 の銀河 GN-z11 がどのように窒素を入手したのかを説明できるか?ークリス・ネーグル(博士課程)、梅田秀之(准教授)


2023年5月31日のAAS Novaで、本専攻の博士課程学生・クリス・ニーゲル(Chris Negel)と梅田秀之准教授の論文が紹介されました。

  論文内容

JWST は、高赤方偏移の銀河に関していくつかの予期せぬ発見をしました。 最新の発見の 1 つは、赤方偏移 10.6 の明るい銀河である GN-z11に関連しています。この銀河には窒素が太陽組成比を超え、豊富に存在することが観察されており、これは通常の星からの生成メカニズムでは説明が困難です。東京大学のクリス・ネーグルと梅田秀之は、この窒素が太陽の質量の1万倍を超える超大質量星から来た可能性を示唆するシミュレーションを実行しました。その結果、豊富な窒素が超大質量星の恒星風または熱核爆発から発生する可能性があることを発見しました。