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星・惑星系形成、星間化学
宇宙空間は希薄なプラズマまたは中性のガスで満されている。特に密度の高い領域ではガスが分子になっており、分子雲と呼ばれる。分子雲は星が生れる場所である。ガスの密度が高くなると、ガスがお互いの重力で引き合って収縮し星ができる。このとき角運動量を持ち星に落ちなかったガスは、生まれたばかりの星の周りに円盤を形成する。円盤内のガスや固体微粒子からやがて惑星系が生まれる。私は星・惑星系形成過程について、そこでの星間物質の進化を中心に研究している。分子は組成、温度、密度に応じて特定の波長の光を出す。ガスの物理状態と分子組成、分子の光の強さの関係をよく理解しておけば、電波や赤外での観測結果から星・惑星系形成過程をより詳細に解き明かすことができる。また円盤内のガスや固体微粒子は惑星を作る材料なので、その化学組成は、惑星系の物質科学的な起源と進化に直結する。
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